海外のアトリエから買い付けたウエディングドレスや和装の婚礼衣装レンタルから、ウエディング当日の着付けやメイクまでトータルプロデュースしている「TAGAYA BRIDAL 京都店」。グループ会社が運営するチャペルの近くに移転し、ウエディング当日の支度や移動がスムーズに行えるようになりました。
Earlyartが担当が担当したのは、移転先の飲食店だった3階建てビルの改装です。京都独特の奥行きが長いスペースを有効活用する設計・デザインを行っています。
コンクリート打ちっぱなしを活かした「外観」
コンクリート打ちっぱなしの外観はそのままに、店舗デザインを一新しています。
以前は通路だった部分にショーウインドウを設置し、ウエンディングドレスをディスプレイ。限られた間口でも店舗のイメージをしっかり伝えられるようにしています。
また壁面には金文字にホワイトのシンプルな看板を設置。扉等の金属フレームを明るいピンクに塗り替えて、ブライダルの雰囲気を印象付けています。
受付と列席者試着室を備えた「1階」
入口には大きな受付カウンターを設置。カウンター内にはファイル等を収納できるようにし、訪れたお客様からカウンター内部が見られないように、少し高めのカウンターにしています。
また以前は通路だったショーウインドウ裏に引き戸を設置し、倉庫や複合機の収納場所として利用しています。
1階部分には試着室をひとつ設置。主に花婿や列席者が着替える場所として利用しています。結婚式当日の緊張を少しでも緩和できるように、落ち着いたカーテンやカーペットにしました。
和装の試着にも使える「2階」
2階部分には一番大きな試着室を設置。黒の漆風塗装をフレームに施し、壁面には和風のテクスチャーが入った白い壁紙を使用。ドレスだけでなく和装にも合う室内空間を生み出しています。
試着室内部は2面を全面鏡張りに、衣装全体を確認できるようにしています。また天井だけでなく、床面にも照明を設置。ドレス姿を美しくみせるだけでなく、試着室を舞台に、花嫁を主役に、付き添いの方を観客にする演出を行っています。
天井の傾斜を意識せず、広々と感じられる「3階」
3階は天井の傾斜や床に段差がある変形した部屋でしたが、その既存の形状を活かした設計デザインにしています。部屋の段差で試着室を2室に分割。試着室のフレーム構造と組み合わせることで、天井の傾斜や部屋の段差に違和感を与えないようにしています。
また2階と同様に照明を床面にも配置。よりドレスを美しく魅せる工夫を取り入れています。
こちらが3階の大きい方の試着室です。フレームをゴールドに塗装し、さりげなくハレの日の華やかさをイメージできるようにしています。
こちらは段差下の小さな試着室です。天井の傾斜を極力意識させないようにギリギリまでフレームを直線にし、鏡の視覚効果も利用して試着室を広く感じさせるようにしています。
3階の入り口扉の裏側を鏡張りに。通路をドレスとヒールで歩く練習場所として利用できるようにしています。
ウエディングドレス専用クレーン
1〜3階への移動で使う螺旋階段の真ん中にクレーンを設置。2階や3階のバックヤードにある倉庫にウエディングドレスを運ぶ際に利用しています。
スペースを有効活用する機能デザイン
間口が狭く、奥行きが長い建物という制約の中で、大きな試着室や歩く練習場所、バックヤード・倉庫などを巧みに配置し、機能する店舗として完成させました。
EarlyArtでは美しさと使いやすさを両立した機能デザインを中心コンセプトにすえて、店舗の設計デザインを行っています。物件の現状と理想の店舗づくりにお悩みの方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。